ちょっといい話(4)

人は 人の笑顔に癒され励まされて笑顔になります。

上機嫌な人の周りには笑顔の環ができます。

人間の脳には笑いに関連する中枢が主に3つあるそうです。睡眠や食欲など自律機能を調節し、安らぎを感じたりする「視床下部」。くすぐったくて笑うなどの快の笑いを作り出す「大脳辺縁系」。そして3つ目が冗談を言ったり本を読んで笑うなど社交的な笑いを生み出す「大脳新皮質」とのことです。この大脳新皮質は人間の脳のうち最も表層にあって進化した部位、ここで生まれる笑いは人間だけに見られる現象だそうです。

人間の笑いは2種類に分けられます。一つは面白いことに対して瞬間的に笑う「享楽的な笑い」、もう1つは映画や音楽、フィギュアスケートなどに感動したりして大きな幸福感に包まれるような「心の笑い」です。笑いは脳からセロトニンなど神経伝達物を放出し、人を元気にします。そして笑うことで幸福感が生まれるとウイルスやがん細胞などと戦う「ナチュラルキラー(NK)細胞」が活性化し免疫力が上がります。

「幸福感」で知られたフランスの哲学者アランは「幸福な人は幸福だから笑っているわけではない、笑っているから幸福になるのだ」と言っています。笑うことで心はしなやかに強くなり、笑顔は苦しさに耐える力を、腹が立った時も笑うことで怒りは静まり、ネガティブな感情に変換するスイッチ、それが笑顔なのです。

さあ、声を出して笑ってみませんか、アハハハハ……と。

 

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