相談員の声(広報誌2020年春号Vol.55)ピックアップその4

~桜咲くころに思うこと~(相談員ネーム:Zさん)

 福島いのちの電話相談員の活動に参加させていただいて、初めての春を迎えようとしている。ドタバタ色々あった1年だった。天災や家族の病気、この独立と、喜ばしい出来事もあったが辛いことも沢山あった。

 そんな忙しい日々の中で、月2回の相談活動に出掛けることはきつくて、電話を受けてもこれでよいのかと自問自答するばかりで、自己嫌悪に陥り、ちっとも楽しくない。

 それなのに、なぜ電話相談を続けているのか、自分でも分からない。

 ただ、自分だけの時間を確保することの大変さ、有難さを実感することができた。自分や大事な家族とは違いけれど、どこかで確かに息づいている誰かの安否に思いを巡らせることの活動の尊さに、こんな自分で良いのかと戸惑いながら、ほんの少しの誇りを感じつつ。これからも大きく深呼吸してから受話器を手にして、電話相談活動を続けていきたいと思う。

 

※掲載の内容は「いのちの電話」に対しご理解を深めていただくための目的で、電話相談を一般化したものです。事実を伝えるものではないことを、お断りしておきます。

録音について
福島いのちの電話では、掛けてこられた方の相談内容をよりよく聴くために、相談員の研修の目的に限り、電話を録音しています。
①相談内容を、その他の目的に使用することは一切ありません。
②守秘義務により、相談された方のプライバシーを厳格に守ります。
③電話番号は、こちらに表示されませんので個人を特定することはできません。